誕生 ~市民参加型・生涯学習モデルシステムへの挑戦~

事業の概要

当塾は昭和59年に設置された「清水市高齢者教育促進会議」 (文部省 補助事業) の提言にもとづき、行政 (清水市) が設立し、運営を公募した市民教授に全面的に委託した「市民参加型生涯学習システム」である。

昭和60年、わずか12講座 (教授12名・塾生100名) で発足した当塾が、 行政の生涯学習が厳しい財政事情に縮小を余儀なくされた中で、29年目は、137講座 (講師86名・塾生2230名) に成長し得たのは、市当局の 「民間活力活用」 という戦略によるものである。
35年目を迎え、113講座 (講師63名・塾生1,674名) と人口減少にともない塾生も減少している。

当塾のキャッチフレーズ

基本理念  「遊び心で 大学ごっこ」
基本哲学  「とことん学んで ちょっと臥せって あっさり死ぬ」
基本戦略  「市場原理の導入」

事業のポイント

1. 行政主導の生涯学習は、予算制約の中で「定員制」または「期間限定制」を採らざるをえない。
「生涯学習とは、市民が健康で学びたいという意欲のある限り、学べる場を提供してはじめて成立する言葉である」とすれば、現行のシステムは単なる動機づけに終わる。
設立にあたり、この枠を外し、更に年齢制限 (ピアノ除く) ・地域制限も外し、「市場原理」の思想を導入した。

2. 「教えることも生涯学習であり、生きがいである」という視点に立って講師公募制を採用した。
「誰でも結構。趣味・職業上の知識・経験等を市民に教えることを生涯学習、生きがいとしたい方はハガキで申し込む。資格は不問」という市広報の呼びかけに応募してきた講師が現在63名。3学部に分かれて清水区内18生涯学習交流館等において113の講座を展開している。

3. 当塾の講座は行政との約束で市内各交流館等の室を無料で借用させていただくことになっている。
最大の問題点はその確保と割当である。この点は当塾の主管者である中央公民館長 (現在は清水区生涯学習交流館運営協議会) のご努力に負うところが多い。
教室と日程の調節完了後、「広報しずおか」で塾生募集が始まる。
応募はハガキおよびEメールで行われ、応募人員8名未満の講座は失格となり開講できない。

4. クーリングオフ制度:当塾の塾生募集はカタログ方式であり、講師の経歴は掲載されていない。
新規申込者に限り、受講1ヶ月以内にハガキでクーリングオフの申請があれば運営費を除いた受講料を全額返還する。

運営・その他

塾運営会議
講師:講師総会・学部別講師会・理事会・役員会
塾生:幹事会

事務的概要

予算:塾自主予算・不確定 (運営費+講師特別負担金) 

受講料(年間):月1回講座  7,000円 (運営費2,300円含む)
月2回講座 14,000円 (運営費4,000円含む)

講師収入:月1回講座 1人4,700円×塾生数
月2回講座 1人10,000円×塾生数
※ただし、21名を超える講座は50% (理事会で助手の必要を認められた講座は25%) を特別負担金として事務局へ納入

講座期間:毎年4月1日 ~ 翌年3月31日までの1年間


所在地:〒424-0817 静岡市清水区銀座9番11号 清見潟大学塾 事務局
電話:054-367-3588
FAX:054-367-3599
Mail:kiyomigata@mail.wbs.ne.jp (@は半角)